特装版DVDはまだ届いていないのだけれど、作品の再調整・アップデートに伴って『EVANGELION:1.01』にバージョンアップしたことに関して、ふと思ったことがある。
自分が知っている範囲では、テレビや劇場で公開した作品に手を加えたとしても、それを作品タイトルに反映するなどといった例は、見たことがない。テレビアニメの本放送時からソフト化までに手直しをするのは日常茶飯事らしいが、それにも関わらず明示はほとんどされていないと思う。
しかし、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では、そこをあえて、英文タイトルのバージョン番号を上げることによって明確に表している。ここからは個人的な予想になってしまうのだが、もしかしたら庵野秀明氏は、内容が変わったことを示すバージョン番号を付けるのが好きなのではないだろうか。
ただ、予想するにあたっての過去の事例が、2例と少ない。しかも両方、庵野氏が主宰する同人サークル「ハッピー興行新社」が発行した、同人誌のタイトルである。
- 鶴田謙二作品全集 壱 + 零.弐 (1994年発行)
- 楽勝! ハイパードール 6.1 (2007年発行)
それぞれ、発行時には事情があって収録できなかった作品等を後から追加し、改めて発行したもので、前者は1992年発行の『鶴田謙二作品全集 壱』の補強版、後者は2006年発行の『楽勝! ハイパードール 6』の補強版となっている。バージョン番号を上げることによって、内容が変わっていることを示しているのだ。
たったの2例だけを挙げて、「バージョン番号を付けるのが好きなのかも」と書いてしまうのは安易かも知れないが、ただの思いつきで『EVANGELION:1.01』とバージョン番号を付けたのではない、ということは分かる。また、後からいくらでも手を加えて万全に近づけたり、それをきちんと明示したりする、アニメ作品に限らず、もの作りへの真摯な姿勢も見て取れる気がする。
たった「0.01」しか上がらなかったバージョン番号だが、今後予想されるBlu-ray Discでの発売時には、さらにバージョンが上がると思う。勿論、それをまたファンは買わなければいけないし、バージョン「1.01」であるDVDも買えるうちに買っておいて、併せてチェックしなければならない。映画公開前も公開後も、そしてソフト化後も色々な意味で振り回される、『ヱヴァンゲリヲン』ファンの辛いところである(笑)。
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- スタジオカラー・株式会社カラー まとめWiki
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手前味噌のような告知で恐縮だが、「株式会社カラー」ならびに「スタジオカラー」の情報をまとめるWikiを設置してみた。WikiシステムにはPukiwikiを使用している。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』完結後もさまざまな場での活動が予想されるため、多くの情報をカバーするにはWikiの利用が一番良いと思い、設置した次第。
「まとめWiki」と銘打ったが、現状では全くと言っていいほどまとめられていない。とりあえず用意した項目としては以下の通り。
- 会社概要
- カラーの会社概要
- 所属スタッフ
- カラーに所属するスタッフ
- 仕事履歴
- カラーが関わった仕事
- 作品
- カラーが関わった作品
- メモ
- カラーやカラーのスタッフに関するちょっとしたメモ
なにぶんWikiの運営は初めてなもので右も左も分からないけれど、ご興味のある方は気軽に書き加えたり編集したりしていただけると嬉しい。
なお、管理している人間は同じだが、一応別サイト扱いにしている。
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「東京国際アニメフェア2008」にて開催された、第7回「東京アニメアワード表彰式」・第4回「功労賞顕彰式」に行ってきた。表彰式に行っただけで「東京国際アニメフェア」には入場していない。
式典会場は東京ビッグサイト会議棟1階のレセプションホール。開場は13時で、私は12時50分ごろに到着。予定の13時50分より少々遅れ、14時ごろに開式。まずは一般公募作品の表彰、次に商業作品のノミネート作品の表彰が行われた。
個人部門の監督賞は、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の庵野氏が受賞。もしかしたらと、ほんの僅かな希望を抱いてはいたが、予想通り庵野氏は欠席、代理としてプロデューサーの大月俊倫氏が出席していた。大月氏のコメントによると、庵野氏は『ヱヴァ新劇場版:破』の制作で忙しいそうだ。
会場でもらったパンフレットに受賞者のコメントが掲載されていた。さすがにこういったところには、建前上ちょっとしたコメントを寄せるだろうと思っていたが、甘かったようだ。庵野氏のコメントはたったひとこと
ありがとうございました。
「東京アニメアワード」パンフレット 受賞者コメント より
だけ。読んでいて、思わず吹き出しそうになってしまった。さすがは庵野秀明! 当然のことながら他の受賞者は、制作時の苦労や今後の抱負などを語っているため、庵野氏だけ妙に浮いていて、異彩を放っている。かつて『新世紀エヴァンゲリオン』が、96~98年の3年連続で月刊アニメージュの「アニメグランプリ」を受賞した際に寄せられたコメントも、同じようなひとことだったのを思い出す。
- 庵野秀明のコメント
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『ヱヴァ』四部作完結まで『ヱヴァ』関連の発言やイベント出演はしないという姿勢は、今回も貫かれている。それに、「まだ『ヱヴァ』は始まったばかりで、評価は四部作を最後まで観てからにして欲しい」とでも言わんばかりの、受賞に対する違和感の表明やちょっとした抵抗にも見えるところが実に庵野秀明らしく、非常に面白い!
掲載された写真も数年前のもの。新たに撮らせるつもりはないのか(笑)、あるいはそんな時間もないのか。“Be My Last”Blogに掲載されたものと同じで、他にもどこかで使われていた覚えがあるが、どこだっけ。
「アニメーション オブ ザ イヤー」受賞は映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。こちらも総監督の庵野氏ではなく、大月氏が代理として受け取った。
パンフレットにも見開き1ページを使って作品紹介、大月氏のコメントが掲載されていた。
- アニメーション オブ ザ イヤー: 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
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賞状とトロフィーの授与は「東京国際アニメフェア」実行委員会 委員長の石原慎太郎氏が行った。大月氏と石原氏のツーショットというのも、先の磯氏と今石氏とはまた違った貴重さがありそうだ。
他のプレゼンターは賞状の文面を読んでから手渡したが、段取りを聞いていないのか、マイクに向かっては何も言わずに、受賞者にさっさと渡して終わってしまった。
授与後の、大月氏のコメントが印象的だった。
本当に歯を食いしばって頑張ったスタッフに最高のご褒美だと思います。
大月俊倫のコメント より
スタッフの頑張りについては、どの作品でもよく言及されることだと思うが、歯を食いしばって
が付くことで特に、『ヱヴァ新劇場版』の現場の過酷さを物語っているような気がする。
ただ、今回の『ヱヴァ新劇場版:序』の「アニメーション オブ ザ イヤー」受賞は時期尚早だと感じる。まだ四部作は始まったばかりで、第1作目の「序」章だ。そして、全く新しい映像だったとも言えるが、逆に極論すれば旧作『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズ第1話~6話の“作り直し”に過ぎない、とも言えてしまう。まだ「序
」章ゆえに、今後どういった展開を見せるかも全く分からず、作り直しでもある作品に「アニメーション オブ ザ イヤー」などという最高の賞を与えてしまって、本当に良いのだろうか。作品の質的には全く問題はないと思うが、賞を受ける側も不本意だと思う。それが庵野氏の欠席や、異常なほど短いコメントにも表れている。
細かく見ていけば良い作品もたくさん作られたのかも知れないが、大局を見れば『エヴァンゲリオン』というタイトルを超える作品が、2007年には結果的に作られなかったことになる。『ヱヴァ新劇場版』制作にあたっての所信表明で、庵野氏が言い切った以下に引用した部分を連想せずにはいられない。
しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした。
総監督庵野秀明 所信表明文 より
本来ならば、ファンとしては好きな作品に栄誉が与えられることを喜ぶべきなのだろうが、ここは少しひねくれたファンになってみようと思う。第2作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、このような賞が与えられることがありませんように。最終的な評価は、四部作が完結してから。
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特装版DVD発売を記念して『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.01 YOU ARE (NOT) ALONE.』の特別上映決定が26日に発表された。上映が予定されている映画館は、東京のシネマスクエアとうきゅう、大阪のシネ・リーブル梅田。
今回の発表に関して、気になった部分を以下に引用。
本作はデジタル制作によるアニメーション映画で、画質調整は劇場におけるフィルム鑑賞を前提としています。
そのため、DVDソフト化に際しては35mmニュープリントからのHDテレシネ方式を採択し、
庵野秀明総監督の監修のもとに画・音を再調整いたしました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」EVANGELION:1.01 YOU ARE (NOT) ALONE. 特装版DVD発売記念特別上映 より
従来の製作委員会方式を廃した、カラーが100%出資して作られた、いわば「自主制作映画」に近い形だった。総監督の庵野秀明氏も「自主制作」と明言している。
庵野 ヒットして集まるのは、やっぱりお金だね。『エヴァンゲリオン』だから100%自社出資で映画の自主制作ができる。それが他のタイトルだったらとてもできないでしょうね。『エヴァンゲリオン』というタイトルのありがたさです。
島本和彦・著『アオイホノオ』1巻 庵野秀明・島本和彦 対談 より
そして今回の、画・音の再調整を施したバージョンの特別上映、フィルム鑑賞を前提
という書き方など、ますます「自主制作」っぽい。特別上映はフィルムを映画館に持ち込んで、人を集めて開く「上映会」みたいに見える。
フィルム鑑賞を前提
にしているのであれば、今後も何かの機会に上映会を開くとか、ファン主催による上映イベントにフィルムを貸し出すとかして欲しいものだが、難しいかな。
キャストやスタッフによる舞台挨拶やトーク等がないか気になったので、問い合わせ先として提示されていたキングレコードに問い合わせてみた。
担当部署に確認いたしましたが、舞台挨拶の予定はございません。
キングレコードからの回答 より
一般の劇場公開とは異なる、DVD発売記念“イベント”でもあるわけだから、ちょっとした舞台挨拶ぐらいあってもいいと思うんだけどなぁ、残念。
上映時間については直接劇場にお問い合わせ下さい。
と書かれていたので、シネマスクエアとうきゅうに電話で問い合わせてみた。
上映時間の詳細は現在決定しておりません。決定は4月に入ってからとなります。
シネマスクエアとうきゅうからの回答 より
レイトショーということで20時~21時ぐらいから始まるのは分かるが、詳細な開始時間は分からなかった。まだ決まっていないならいないで、ニュースページには“上映時間は現在決定しておりません”とでも書いて欲しいものだ。
StarChildの『エヴァ』公式ページにも上映決定について告知されていたが、コピーライト表示を間違えているようだ。
- 上映告知 キャプチャ画像

「© GAINAX・カラー/EVA製作委員会」は、旧作『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』のコピーライトで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では「© カラー・GAINAX」になったはずだ。コピーライト表示ってけっこう重要だと思うのだけれど、公式ページのくせにちょっとまずいのでは。
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