TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第1話『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』の感想
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」をようやく観ることが出来ました。その第1話「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」です。
いずれ、財布に余裕が生まれた時に全巻購入予定ですが、今回はすぐに観たかったのでとりあえずレンタルで済ませました。
まず、何の説明もなく突然はじまる「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」。下手な歌といっしょにオープニングが流れる。いきなり原作を読んでいないと全く分からない展開、ある意味で秀逸だ。TVアニメの本放送時に観ていたら、さらなる衝撃を受けていたと思う。ただ、原作ファンへのサービスをするあまり、原作を読んだことがない、TVアニメから「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品に入ろうとしている視聴者からすると、これは不親切極まりないのではないだろうか。いかにも一見さんお断りのような、閉鎖的なものになっている気がする。オタク的な分野に於いての、現在の状況をよく表しているとも言える。私は原作ファンなので、そこら辺のことはあまり気にしないが。
本編の内容もまた、独特だ。いや、この場合は「変わっている」という表現の方が合っている気がする。自分たちで作った「自主制作映画」を上映し、それを観ている登場人物たち、という設定。主人公が要所要所に妙に覚めたつっこみを入れつつ、映画のストーリーは進んでいく。とにかく、この映画が面白い。いかにもカメラの扱いを覚えたばかりの素人が撮った映像、というものを表現している。手前のものにピントが合っていて、奥の人物に合っていない。画面が揺れている。場面のつなぎに困ると、とりあえず空を映す。銀板を持ったスタッフが画面に映りこんでしまっている。挙げていけばきりがない。また、演技や演出も素人だ。エキストラは完全に棒読み、メインキャスト陣も棒読みである。動きも不自然そのもの。何の伏線もなしに敵が現れ、気づくと消えている。このような素人っぽさ、ある意味それ以下の雰囲気が溢れ、何か微笑ましいものを感じずにはいられない気がする。これはおそらく演出の人の仕事だと思うが、素人っぽさを出すためのこだわり、すごいと思う。原作を忠実に映像化するために、一般的に追求する方向とは逆に高いクオリティを追求している。
映画の内容については、特に触れるべきことはないと思う。行き当たりばったりな展開は、違う意味ですごいとは思うが、ストーリー的には破綻しているし、実際に何が言いたいのかさっぱりである。ストーリーは、素人以下とも言える気がする。仲間内で適当に作った自主制作映画らしい。実際に現実で、あのような映画を知り合いでも何でもない人に見せられたら、苦痛以外の何ものでもないだろう(笑)。
第2話からは、きちんと「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品のストーリーが描かれる。TVの放送の順番と、時系列はイコールではないところが面白い。原作の小説もそういった形で発表されているので、“ファンにとっては”それで良いと思う。つべこべと言っておいて何だが、つべこべ言う必要はない。
聞くところによると、かなりクオリティの高いアニメらしいので、2話からも楽しみにしている。観れば観るほど、本放送時に観れなかったことを悔やむことになるだろうと思う。「エヴァ」を観たときがそうだったのように。