月刊ニュータイプ10月号に「エヴァンゲリオン 新劇場版 REBUILD OF EVANGELION」の公式情報が掲載されました: 序破急

月刊ニュータイプに『エヴァンゲリオン 新劇場版』についての公式情報が掲載された

追記(2006/09/15)

 「エヴァンゲリオン 新劇場版」製作決定! その詳細を本誌が独占でお伝えします!! いきなりこんなに情報出しちゃっていいの~?ってくらいの充実記事です。必見★  それはそうと、念のため言っておきますが「新世紀エヴァンゲリオン」でなく、「エヴァンゲリオン」です。庵野監督が「もう新世紀になっちゃったから」と言ったとか言わないとか……。

web Newtype 公式サイトより)

かなり遅い情報追加。「新世紀エヴァンゲリオン 新劇場版」ではなく、「エヴァンゲリオン 新劇場版」、既に「新世紀」の文字はないらしい。1週間ぐらい勘違いしていた。

追記(2006/09/09)

GAINAX NETにも公式情報が上がった。

「REBUILD OF EVANGELION」とはニュータイプの表紙の文字ではなく、現時点では仮の作品名だったようだ。二重の早とちり。

『エヴァンゲリオン 新劇場版 REBUILD OF EVANGELION(仮題)』の名の下に製作される今回の新劇場版は、前回のテレビシリーズ及び、劇場版を「旧世紀版」と呼称したいという庵野秀明監督の意向により製作されるもので、前作では明かされる事がなかった新たな真実が描かれることになります。

GAINAX NET ニュースより)

「旧世紀版」が意味深。リメイクではなく、完全新作だということをアピールする意図があるのだろうか。

発表に合わせて、エヴァストア「新劇場版」製作発表記念キャンペーンがスタート。ポイントサービス、新商品の他、平松禎史氏が描く「渚カヲル」の壁紙配布がされている。隔週更新で追加されていく予定だそうだ。

早売りの「月刊ニュータイプ10月号」を買ってきた。たった1日前だけれど。桑島法子氏によるラジオCMでも「エヴァ」が特集される、と触れられていた。

月刊ニュータイプ 10月号の表紙

表紙にはREBUILD OF EVANGELIONの文字。ついに、庵野監督の劇場用新作アニメーション「エヴァンゲリオン 新劇場版」の公式情報が出た。表紙に描かれたキャラクターは綾波レイと渚カヲル、原画は鈴木俊二氏、前作で作画監督などを務めたが、今回も関わるのだろうか。

表紙の他、巻頭特集記事があった。記事の概要は以下の通り。

メインスタッフについて

現時点で発表されているメインスタッフは、前作とほとんど変わらない。アニメーション制作は、庵野氏の個人スタジオと思われる「カラースタジオ」、「ガイナックス」と書かれていないところが気がかり。

総監督=庵野秀明

監督=鶴巻和哉

キャラクターデザイン=貞本義行

メカニックデザイン=山下いくと

アニメーション制作=カラースタジオ

シナリオは庵野氏、絵コンテは樋口真嗣氏が担当する。

大月俊倫インタビュー

庵野氏へのインタビューはなかったものの、代わりにプロデューサーである大月俊倫氏のインタビューが掲載され、新劇場版への意気込みを語った。以下に、気になった発言を引用。

「物語の時間軸は、'95年のTVシリーズと同じです。ただし、内容はまったく異なっている。リメイクでもつくり直しでもない“新作”です」

わざわざ難解な語句をまき散らして戸惑いを生むようなテクニックは、もう12年前のものですからね。皆さんが抱くような『エヴァ』に対する予測をすべて裏切ってやろうというのが、今回の企画の肝でもあるんです

この企画の前に、庵野さんはTVシリーズ全話を一気に見ている。その折、庵野さんの口から初めて“『エヴァ』っておもしろい。こんなにおもしろいとは思わなかった(笑)”と。それを聞いて、涙が出そうになりました。今回の企画は、自分たちのやってきた仕事の全面肯定というところからスタートしてるんです。

確かに『エヴァ』は大ヒットしました。でもそのせいで、アニメ界によけいな誤解や混乱が生まれ、粗製濫造を招いてしまった。本作が、もう10年も続いているそんな現状に対する否定、あるいは対立概念という立場にあることは間違いありません。『エヴァ』から始まったひとつの時代に幕を引くというのが、われわれ制作者の心構えでもあるんです

(月刊ニュータイプ 2006年10月号より)

時間軸は同じであるが、ストーリーは全くの別物、完全新作であるということで、楽しみだ。劇場版「THE END OF EVANGELION」のラストからして、あの続編を作るのは難しい。また、同じ時間軸の中の外伝的な作品を作っても、色々と問題が生じる。ならば、すっぱりと割り切って完全新作を作る。無理に続編や外伝を作ろうとしない、この姿勢は良いと思う。ゲームでは外伝を作っちゃってるけどね。

前作は放映当時、既存のアニメーションへのアンチテーゼとして作られた。そして今回は、「エヴァ」の影響で新たに作られたと思われる概念へのアンチテーゼとして作られる。既存のものへの対立姿勢が前作と変わらず、ひねくれ者のような印象も受けるが、それでこそ「エヴァ」だという気もする。

少し気になったのが、大月氏のプロフィール欄に書かれた大月氏の一言コメント。

「今月号の表紙は新劇場版を象徴するものです。全国の劇場でぜひ、ご確認ください(笑)」

上にも書いたが、10月号の表紙は綾波レイと渚カヲルの二人。新劇場版はレイとカヲルが中心の話になるということだろうか。深読みしたくなるから、こういう「ほのめかし」は、あまりやって欲しくないなぁ。

おまけ

蛇足、その1。

上記の大月氏のインタビューでは、庵野氏が初めて「『エヴァ』を面白いと言った」と発言していたが、実は以前、自身のトークイベントで以下に語っていた。

―今回、リニューアルということで久しぶりにご自身の作品をご覧になったわけですが、どのような感想を?

庵野 終わってからちゃんと見たことがなかったので、見たのは6年ぶりくらいでしたね。初めて通してTVシリーズと映画を見たんですが、おもしろかったですね。ああ、これはウケるわと思いました(笑)。

これ僕がつくってなくて他の人がつくっていたら、僕はハマりますね。

(エヴァ・エースより)

「エヴァ」終了直後は、あまりこういった「振り返る」ような発言をしなかったが、いつの頃からか「エヴァ」を自画自賛するネタ発言をするようになった。正確にいえばネタにできるようになった、とでも言うべきか。

蛇足、その2。

声優の仕事も、「交通費出して頂けるなら( ̄ー ̄;)」という条件つきになってしまうんで
またしばらくできないと思うんだ~。

みやむ~らいふ ゆる蔵ラストのご挨拶より)

アスカ役の声優・宮村優子氏の公式サイトに掲載された、ご本人のコメント。音響の仕事を始めたらしく、声優業からは若干の距離を置いているらしい。「エヴァ新劇場版」のアフレコのため、きちんと交通費を負担して出演してもらうのかな。

最後に

明日、9月9日がニュータイプの公式発売日なので、それに合わせてカラースタジオ」のサイトオープン、「GAINAX NET」への情報掲載があるかも知れないので、要チェック。そして、続報に期待。

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記事に対するコメント (4件)

  1. マグナカルタ (投稿: 2006年09月09日 16時13分)

    はじめまして。

    >今月号の表紙は新劇場版を象徴するものです
    の発言ですが、この二人が大きく変更される、ということではないでしょうか。例えばカヲルは貞本版のキャラクターになる、それに伴い声優が変わる。
    カヲルについては特にいじりやすいということもあり、新作をアピールするにはここなのかな、とも思います。

  2. ハイム (投稿: 2006年09月09日 17時16分)

    はじめまして。

    なるほど、そっちにはあまり考えが及びませんでした。と言うより、なにも考えてなかった…。
    声優や設定を変更するのは冒険になる気もしますが、貞本氏が当初思い描いたものに近いカヲルも見てみたいですね。

  3. WHITENUTTOU (投稿: 2006年09月10日 11時27分)

    はじめまして。

    大月さんのインタビューによれば、アニメ界の現状に対するアンチテーゼとか。これって、エヴァ以降に流行り出した「物語序盤で意味不明なキーワードを散りばめて謎掛けをしておいて、終盤で収拾していく手法」などの事を言ってるんでしょうか?

    私の早とちりでなければ、これって20周年で∀ガンダムを作った時の富野監督と似ている感じがするんですよね。いわゆる1stガンダムは当時のロボットアニメに対するアンチテーゼとして、わざと王道とは逆の作り方をしたが、∀はガンダム以降の流れとは逆に王道で作った、という趣旨の事を∀のTVシリーズ終了後のインタビューで仰っていたんですよ。

    ∀は商業的にはあまり良い結果を出してはいませんが、ファンの間では監督らしい名作との評価を得た作品でした。今作も、新しいけれども庵野監督らしいエヴァを期待したいですね。

    ラジオでエヴァ出演の声優さんの話を聞くに、監督自身、結婚してから随分変わったそうですし、案外、みんなが期待していたエヴァが見られるんじゃないでしょうか。

    長文ですみません。

  4. ハイム (投稿: 2006年09月10日 15時04分)

    はじめまして。

    アンチテーゼとは、
    ・エヴァ以降で「アニメは儲かる」という誤解が生まれたせいで、粗製濫造が起こってしまったことへの否定。
    ・「エヴァ」自体が10年以上も続いてしまっている行き詰まりのような現状への否定、打破。また、10年以上も続けてしまったことへの自己批判。

    なども含まれると思います。

    もちろん、「物語序盤で意味不明なキーワードを散りばめて謎掛けをしておいて、終盤で収拾していく手法」への否定もあると思います。

    ∀ガンダムも、そのような「既存のものへの否定」として作られたんですね、知らなかったです。
    既存のものに対するアンチテーゼとして作った作品によって、新たな「基本概念」が生まれてしまい、後にその基本概念に対するアンチテーゼを作ったと。
    庵野氏はエヴァで、同じような事をしようとしているわけですね。

    そういう見方をすれば、楽しみにしてもいいのかな、と思えてきます。


    「結婚すると守りに入ってしまってダメになる」という、自身の発言を覆す作品を作って欲しいですね(笑)。

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