少年エース 2007年1月号 感想: 序破急

少年エース 2007年1月号掲載 『新世紀エヴァンゲリオン』の感想

発売日に買ったものの、感想を書くのが遅れていた。もう“2007年”1月号、まだ年が明けていないので、こういった表記は若干混乱するなぁ。

いつも思うことだけれど、どうも少年エースという雑誌は新連載に冷たいようだ。「ライディーン」、「日常」の2作品が今月号より新連載になったが、表紙のメインは「喰霊(ガレイ)」。さらにエヴァの付録、ハルヒのフィギュア情報が大きいため、新連載が全くもって目立たない。あくまで主力作品を目立たせている、ということだろうか。

新世紀エヴァンゲリオン STAGE.75 欠けた心

貞本版エヴァが一から書き直されるという話が、ガセネタで本当に良かった。

少しずつ、人類補完計画の概要が明らかになりつつある。それと同時に、シンジがさらに心を閉ざし、ミサトを拒絶する。ネルフ本部施設の出入りが全面禁止になり、組織解体の話が出始める。だんだんとストーリーの位置的には、劇場版に入っているようだ。また、ゲンドウと冬月の会話に於いて「ゼーレの補完計画に“一番欠けていた必要なもの”」と言われる“綾波レイ”。やはり劇場版と同じく、レイはアダムを胎内に宿し、リリスと同化してしまうのだろうか。貞本氏の言った“綾波レイ=人間”は一体何処へ。もうあの発言は、気にしない方が良いのだろうか。

今回良かったのは、他の全員を拒絶したシンジが、最後に病床のアスカにすがりつくシーン。精神が崩壊し、反応することすら出来ないアスカに思いの丈を打ち明けるシンジが、ものすごく情けなくて良かったと思う。シンジのセリフの中で、“みんな死んじゃったんだよ”に続いて、一番最初に出てきた人物の名前が“綾波レイ”であったことは象徴的だった。シンジの中では3人目の綾波レイは、既に死んだことになっている。また、セリフを発さずにただ叫びながら、シンジの首を絞めるアスカの狂った描写は良かった。アスカにまで拒絶されて打ちひしがれるシンジ。シンジの主観による現状が、よく分かる一連のシーンだった。

病室のシンジのセリフの中で「初号機もなくなっちゃったし」とあったが、このことから“渚カヲル=第拾弐使徒タブリス”殲滅の後、再び初号機が凍結されたのは容易に想像がつく。しかしながら、時間経過はあるのだろうが、そういった描写を一切省き、たった一言のセリフで片付けてはいけないと思う。実際の凍結作業を描かなくとも、ゲンドウと冬月の会話、ゼーレの老人たちの会話でも良いと思うので、シンジのセリフ以前に“初号機凍結”を描いて欲しかった。

アスカの病室を後にしたシンジが見かける、レイとゲンドウ。シンジとレイの視線が交わるものの、言葉は一切交わされない。シンジに気づくレイは冷たい視線を向け、そのまま無言で歩いていく。見開きをすべてセリフなし、擬音なしの全くの“無音”で描き、印象的なシーンにしている。レイの横顔から、シンジに視線を向ける顔アップ、視線を逸らし、再び歩いていくところまでを5コマに分けて描き、スローモーションの映像のように描いているところが良かったと思う。無音故に、尚更そう感じた。

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記事に対するコメント (2件)

  1. KEN (投稿: 2006年11月28日 15時01分)

    もしかしたら大月さんや丸くなった庵野カントクより今やこの人のほうが「エヴァ」というものをつくるには適任なのかもしれませんね
    映画版はキャラデザ以外にも口出ししちゃってほしいです

  2. ハイム (投稿: 2006年11月28日 20時47分)

    .hackなどとは違い、キャラデザだけではなくメインスタッフとして関わるんじゃないですかね。
    アイデアもそうですが、4部作のうち1作でも良いので、作監をやって欲しいです。

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