『天元突破グレンラガン』 第3話『顔が2つたぁナマイキな!!』 感想: 序破急

2007年4月15日放送のTVアニメ『天元突破グレンラガン』第3話の感想

カミナの父親の死は何かの伏線になるようでもなく、特に今後のストーリー展開に関わってくることはなさそうだ。ただ、父親の死を受け入れることで、直接説明されたり描かれたりはしなかったが“何かを乗り越えた”感じはする。

第2話の戦闘に決着をつけることになったカミナの破天荒な必殺技を見て、ちょっとかっこいいかもとヨーコが言ったのはただの何気ない呟きではなく、本当にカミナに惹かれていた。段々とカミナへの想いを言葉だけでなく行動に表すようになり、食糧調達のための狩りにカミナ“だけ”を誘い、そのカミナがシモンも一緒にと誘うことに対して、あからさまに“二人で行きたかった”という態度を取る。子供向け番組という側面も持つ作品であるため、あくまで分かり易く描かれていくようだ。カミナ自身は全く気付いていないものの、ヨーコに惹かれるシモンは子供ながらに嫉妬にも似た、ちょっとした悔しさを感じているように見える。早くも主役3人の中で、いわゆる三角関係が出来上がっているのは面白い。

狩り場で同じ獲物に目をつけ、ほぼ同時に仕留めたことでカミナと新キャラクターであるヴィラルの戦いが始まる。生身同士の戦闘はロボット同士とはまた違った迫力。助けに来たシモンの乱入で生身同士の戦闘は終わり、グレンとヴィラルが操るエンキのロボットバトルに突入するが、この辺りは戦隊物お決まりのパターンを彷彿とさせる。

今回遂に主役ロボットであり、作品のタイトルにも使われている“グレンラガン”が登場する。エンキの強さと、まだロボットの操縦に慣れないために惨敗し、翌日の再戦で始めての合体をするが、そこに至るまでの経緯はかなり強引。伏線が一切張られていないにも関わらず、顔が二つあるように見えるエンキに対抗意識を持って“顔の数を同じにするため”だけに合体を試みる。カミナらしいとは思うが、ただ単にラガンのドリルをグレンに突き刺すだけの、見せ掛けの合体を行うのは浅はか、あるいは愚かな行動に映る。その愚かな行動が、結果的に合体に至るのは予定調和であり、もう少し合体までの経緯を大切にして欲しかった。

ラガンのドリルがグレンに刺さっていただけだったのが、何かの作用により本当の合体になり、急激なパワーアップを見せてエンキを圧倒する。グレンラガンの兜すらも、敵であるエンキの頭から奪取したものとは驚いた。

獣人から奪取した機体であるグレンの中に本拠地と思われる場所が記録されており、それを元に直接叩くべくシモン、カミナ、ヨーコ、リーロンの4人は旅に出て、第3話は幕を閉じる。

今回は序盤の山場であり、「天元突破グレンラガン」という作品の基盤が出来上がる回だったように思う。よく動く迫力があるバトルを見せてくれて、ロボット同士のクロスカウンターのような、遊び心溢れるはったりも効いている。ここまで、ストーリー展開は単純で疑問に思うところもあったが、多くの部分は満足がいく内容。

ナインライブスぶろぐによると次回の第4話は山賀博之氏のお気に入りの回だそうだ。多分、観ると思う。

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