『天元突破グレンラガン』劇場版の制作によってガイナックスとスタジオカラーが合流しそうもないのは良いこと: 序破急

簡単にガイナックスとスタジオカラーが合流しそうもないのは、良いことなのではないだろうか

天元突破グレンラガン (最終巻)DVD最終巻が3月26日に発売になる『天元突破グレンラガン』の劇場版制作が決定したらしい。東京国際アニメフェア2008の出展ブース紹介ページに書かれていた。公式なのにかなりのフライング情報なのが面白い。

また、3/10発売の「ニュータイプ」でも発表がありました劇場版「天元突破グレンラガン」も強力にプッシュしていきます!

東京国際アニメフェア2008 角川グループホールディングス ブース紹介 より

やはりフライング情報だったようで、該当部分が削除されてしまった。Web魚拓のログで見られる。

『グレンラガン』を通して観終わった後、多くの人が“劇場版は作られなくていい”と感じたと思う。自分もその一人で、あれほどの話をテレビシリーズで展開してしまったら、もう劇場版でやることは残されていないと思った。それに最近のガイナックスが劇場版を作るというと、『トップをねらえ2!』完結後の総集編劇場版を思い出してしまう。いくら元シリーズが面白い作品であっても、それらを再編集して劇場映画化する手法をとられると、観ている側からすれば手抜きに見えてしまうのは仕方がない。単なる総集編や作り直しではなかった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』という前例もある。

それに、これで総集編劇場版が作られてしまうと、ちょっとしたヒット作品はすぐに再編集して劇場版が作られるというパターン、悪しき前例が出来上がってしまうとも思う。それだけは避けて欲しい。

ただ、ガイナックスは『グレンラガン』劇場版で手一杯、スタジオカラーは『ヱヴァ新劇場版:破』で手一杯、という双方のスタジオが合流しそうもない状況になるのは良いことだと思う。スタジオカラーは、言わばガイナックスの重鎮たちの巣窟だ。重鎮を欠いた状態で作り上げられたテレビシリーズ『グレンラガン』が、ガイナックス新時代の幕開けを告げる記念碑的作品だったとすれば、双方のスタジオはしばらく合流しない方が面白いのではないだろうか。スタジオカラーはスタジオカラーで、優秀な新人を多く獲得しているようだし。

1年半ぐらい前、『トップ2!』劇場版が完結した後の山賀博之氏と榎戸洋司氏の対談中で、興味深い発言があったので引用。

榎戸 (前略)言うなれば『トップ2!』は、僕たちの卒業制作でした。この仕事を終えたことで、これから新たな取り組みができるかなというのが個人的な想いなんです。

山賀 うん、確かにこの劇場版を作ることで、ガイナックスのひとつの時代が締めくくられた印象がありますね。

月刊アニメージュ 2006年9月号 より

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