公式ブログ「ブログ:破」に掲載された「EVA-EXTRA」宣伝文について
東京国際アニメフェアにてプレ号が配布され、4月18日(土)から第1号が配布予定の「EVA-EXTRA」の宣伝文がブログ:破に掲載された。カラー自らが企画、製作、配給までを行う『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の、特殊な製作体制が強調されている。
第2部「破」の公開を控え、
カウントダウン的に最新情報をいち早く届けるフリーペーパー。
それが“EVA-EXTRA”である。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は
ビジネス主導のアニメづくりとは距離をおいて始まっている。
企画・製作からプロダクション・配給まで一貫して
カラー自ら行うことで映像づくりを研ぎ澄まし、
アニメ界に新風を呼びこむことを意図している。
今回の「破」ではこの姿勢の純度をより強調するため、
従来と大きく異なる宣伝の試みを行うことにした。
「手から手へ感動を直接届ける」という
エンターテインメントの原点を尊重し、
制作現場カラーよりダイレクトに情報を発信。
もっともレアな情報を伝える媒体を目指している。
本紙を通じ、ともに時代の最前線を見つめていただければ幸いである。
従来のアニメ製作でとられる「製作委員会システム」をあえて廃し、カラーの一社製作にこだわるのは庵野秀明さんの強い意向らしいが、そのことはもっと注目されるべきだし、『ヱヴァ新劇場版』を宣伝する上でも強調して欲しいと思う。やはり『序』の時から、どのメディアでも『エヴァ』の新作であることばかりがクローズアップされている印象を受ける。アニメばかりか、全国規模で公開される多くの日本映画の中でも、企画、製作、配給までを行う自主制作的な作られ方をしているのは、かなり珍しい。
『序』公開前に「サブラ」に掲載された大月俊倫さんのインタビューでは、そのことに特に焦点を当てていて、他の多くの雑誌が『エヴァ』の新作であることや、旧作との違いについてばかり書かれていたのに対し、ちょっと違った視点だった。
じつは大月氏は、現在のアニメブームの基盤を支える、「製作委員会」システムを生み出した張本人だ。約15年前までは、TV局とそのスポンサーであるオモチャ会社が、TVアニメの全権を支配していた。それに対して大月氏は、ビデオソフトメーカーが中心となった製作委員会を組織することで、オモチャの枠に縛られない、自由は作品作りを実現した。その最大の成果が、『エヴァ』だったのである。
だが、この製作委員会システムは一方で、出資する側のリスクが軽減されてために、安易な企画のTVアニメが大量生産されるという弊害を生んだ。その結果、先に挙げた“異常事態”を引き起こしているのだ。
「庵野さんからも言われましたよ。“お前が作った製作委員会システムなんだから、お前が終わらせろ”ってね。そもそも庵野さんは、12年前から今の状況を予見してましたね」
『ヱヴァ新劇場版』はアニメ作品だし、アニメの特集に載ったインタビューだったため触れられてはいないが、現在の多くの日本映画も、ヒットしたTVドラマの劇場版といった安易な企画によって大量生産されている。一社で企画、製作、配給までしている、本当にやりたいこと、描きたいことを込められて作られた作品が、どれだけあるだろうか。よくアニメは映画ではないと言われるが、『ヱヴァ新劇場版』こそ、映画らしい映画に見える―――というのも、決して言い過ぎではないように感じる。
宣伝スタッフの方々には、もっとその特殊な製作体制の方を、今回の宣伝文のように強調して欲しい。
http://johakyu.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/884