ゼネプロはんぜう記 番外編: 序破急

庵野秀明、貞本義行、山賀博之の発言集、作品に関する資料などを掲載

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月刊アニメック 1983年10月号 より

岡田斗司夫×山賀博之×庵野秀明×赤井孝美

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「金剛魔王」とは大阪芸大で清積紀文氏が作った8ミリ作品『金剛魔王』、『金剛魔王2』の登場人物。

―前回に引き続き、又もやダイコンⅣオープニング・アニメです。といっても、この原稿を書いてるのは7月末。8月21日公開のアニメの内容など判る筈もないのですが………(文・岡田斗司夫)

岡田

「という訳で、本日はダイコンⅣオープニング・アニメのスタッフの皆さんに集まってもらいました」

山賀

「監督の山賀です。知能指数は40ですが、有名になりたいという純粋な気持だけは、だれにも負けません」

庵野

「マクロスの『愛は流れる』でモンスターの歩きとか、スーパーバルキリーの戦闘とかやった庵野です。ぼくは実はメカフェチで、おまけにスケベな上、山口県の宇部出身なんですよ~」

(庵野、泣く)

赤井

「愛国戦隊大日本の監督として悪名高いウルトラスケベの赤井です。ぼくなんか鳥取県の米子ですよ~。オープニングアニメでは毎日、女の子ばっかり描いてます」

庵野

「ぼくなんか来る日も来る日も、ウルトラホーク一号とミサイルと造山運動だよ~」

岡田

「まあまあ、落ちついて。えー、それではですね、先日発表したダイコンⅣオープニング・アニメについて何か語っていただきたいのですが…」

山賀

「そんなムチャな! まだ7月の25日じゃないですか! まだ25%しか出来てませんよ!」

赤井

「ぼくなんか、女の子のオシリをあと二百枚は描かなくちゃ」

庵野

「ぼくなんかウルトラホーク一号のオシリをあと六十枚描かなくちゃ。ウェーン」

岡田

「じゃかましい! アニメックがなあ、9月の始めと言うたなら、今は9月の始めなんじゃ、このボケェ! 山賀、貴様かりにもOPAのカントクやろが! 一ヶ月ぐらい先読みして『いゃあ~、シーン62は少し露出が悪かったですねェー』とかよう言わんかっ。この新潟出身! そんな事やからオノレの街にはロスケとかイスカーチェリとかがウヨウヨしとるんじゃい!」

山賀

「うぇ~ん、そこまで言わなくてもいーじゃないかニイガタ。岡田さんひどいよニイガターッ」(興奮して思わず新潟弁が出ている)

赤井

「そうだよヨネゴー。岡田さんてキツいよヨネゴー」

庵野

「どーせぼくはスケベだよウベーッ、ぼくなんかウルトラホーク描いてりゃいいんだウベーッ」

岡田

「ぶっ、不気味なナマリ使いやがって。この地方人が!」

(この後、大阪は田舎かどうかで二時間半程論争有るも略)

岡田

「ハア、ハア。と、ところで山賀君、本当のところ、7月25日現在でアニメが8月20日までに完成する見込みはあるのかね?」

山賀

「ほとんど有りませんね」

岡田

「そ、そんな……、どないしたらええねん~!!」(絶叫)

「ハーッハッハッハ。ハーッハッハッハッ」

岡田

「何や、あの笑い声は!!」

赤井

「こ、金剛魔王ですっ」

庵野

「金剛魔王があらわれたぞっ!!」

山賀

「岡田さんっ、安心して下さい。大阪芸術大学の守り神、金剛魔王が来たんです。あの、いかなるアニメも一晩で仕上てくれるという伝説の人物ですよ!」

金剛

「ハッハッハッ、君達。ケンカはやめたまえ。このコンゴーマオーッがそのアニメ! 一晩で仕上てあげよう。ウワーッハッハッハッ」

岡田

「しょ、『少年王者』や! 山川惣治の世界やないか! 何やこいつは」

赤井

「だから、大阪芸大映像計画学科の守り神なんです。金剛魔王さまっ、お願いしますっ」

庵・山

「お願いしますっ」

岡田

「何かよう判らんけど、とりあえずたのんますっ」

金剛

「ハーッハッハッハッ」

――という訳で大阪芸大名物男の金剛魔王こと清積君を新スタッフに加えて、ただ今DAICONⅣ OPAはラストスパート中であります。果たして当日に間にあうものやら……。

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