庵野秀明、貞本義行、山賀博之の発言集、作品に関する資料などを掲載
ケイブンシャ大百科シリーズの1冊。他にも貞本義行氏、鈴木俊二氏へのインタビューが掲載されていた。
ナディアを創る人たち―彼らは何を求め、何をめざしているのだろう?
いよいよ佳境に入った本編への思いのたけや、今後の展開(秘)話を、バッチリ直撃インタビューでお届けしよう。
ナディアにとって大切なのは、ルーツを知ったあと、それ以上に大切なものを知ること、なんです。
<まずは、お仕事の役割について>
「警官と、先生を兼ねたような仕事、ですね。ナディアの総責任者として、交通整理をしつつ、全ての部分を最終的に調整して、決定を下す、といった仕事ですから」
<ナディアを始められたきっかけは?>
「頼まれて始めた、というのがきっかけです。経過はけっこうゴチャゴチャしてるんだけど、まあ、TVシリーズをやるなら、“今”だろうなという気持ちもありました」
<ストーリーラインは、庵野さんがお考えになったんですか?>
「NHKから、このようにしてくれ、というものは既にあって、それが僕のところにきたんだけれど。徐々に、自分のカラーを強くして、徐々にアレンジして自分のやりたいものにしていった、という。キャラもアウトラインが決まっていたものを自分で改造して作っていきました」
<これまでを振り返って、一番作りたかったのは、どういったところですか?>
「やりたかったことをやっちゃった! というのは、15~17話あたりかな。フェイトさんの死から、ジャンが(ナディアと一緒に)ヘリを飛ばすあたり。あとは、20話から22話の、空中戦とエレクトラの過去の話ですね。内面的なところまで描きたかったのは、特に16話(沈める寺院登場の回)です。ちょっと内容的に、子供には解りにくいかもしれないけれど、大きくなって、いろいろなことがわかるようになって…その時見直して、味がわかるという…そんな作り方をしているつもりなんですよ。
この回を作った後、偶然故郷の友だちがガンで亡くなってしまって本物の葬式に行ったんです。妙に思い出深いですね」
<20話をこえて、“ナディア”のテーマ性も、だいぶはっきりと見え始めたのでは?>
「そうですね…。アフリカに、故郷についたナディアが、今までの旅の“意味”を知る、という点なんかは、特にですね。
本当はルーツを知る旅っていうものは、ナディアにとって、大した意味がないんですよ。
故郷を捜し求めていて、そこに着いた時、あまり感動しない。実はそんなものが必要だったんじゃなくて、実は自分が今までやってきたことを自覚する方がずっと大切だったんです。必要なのは、故郷でもなく、ブルーウォーターでもなく、今まで自分の回りにいてくれた人間だったんだ、ってね。それがまあ、きちんと表現できればいいな、と思います」
<今後の展開で、そのほかに見どころは?>
「やはり、N(ニュー)-ノーチラス号の活躍!!ですね。特にクライマックスのバトルに関しては…実はある作品のまんま!!もやってますから(笑)。十数本ぶりの大戦闘シーンに御期待下さい!!」
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