『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』をはじめとした庵野秀明作品のファンサイト
アニメ『彼氏彼女の事情』放映前のインタビュー。
庵野秀明監督っていえば映画「新世紀エヴァンゲリオン」は有名すぎるよね? その庵野監督が、アニメ版『彼氏彼女の事情』をつくっちゃうなんて、ビックリした人もいたりして…。庵野監督の手に掛かる『カレカノ』って一体どんな感じになるンだろ? 10月2日からのオンエアにむけて超多忙な庵野監督に“ガサ入れ”してきたよ。
若いスタッフが自発的に参加できる環境をつくる
―今回、庵野監督にとって初のコミック原作ものなわけですけど、もともとお好きな作品だったのでしょうか?
- 庵野
ぼくが読み始めたのは単行本となってからなんですけど、友だちに紹介されたのが最初です。そのときはアニメ化もまだ具体的ではなく、ぼくに向いているのかなぁというのもあったんですけど、作画監督の平松禎史さんや若いスタッフたちも気に入ってくれて、やってみようと思ったわけです。だから今回はぼくというより、若いスタッフのアイディアが大いに生かされてますね。
―ということは、脚本も若いスタッフが中心になって作られていると?
- 庵野
脚本はぼくなんですけど、そこから具体的にどんな絵を動かしていくかという絵コンテは彼らが中心ですね。やはり高校生の話だし、年齢的にぼくより高校生に近い彼らの方が、面白いアイディアを出しますよ。だからぼくがやることは、原作の魅力を少しでも感じたスタッフが、自発的に参加できる環境を作り、それをいかにまとめられるかでしょう。
―それはオリジナルストーリーもかなり盛り込まれるということでしょうか?
- 庵野
今のところは原作に忠実ですね。ただ原作は月間ペースで、原作の1~2エピソードをアニメの一話分としても18話ぐらいでおいついてしまう。だからその先はオリジナルを盛り込んでいくつもりなんですけど、そこに行き着くまでの伏線もつけなければならないし、試聴者の反響によって動くかもしれない。いずれにせよこれからの課題ですね。
声優は出来るだけ高校生に近い人にこだわった
―声優もオーディションの結果、新人中心になりましたけど?
- 庵野
ぼくの中で今回、まずシステム的なものをけずりたいというのもあって、たとえばプロの声優さんをひとつのシステムだとすれば、できるだけそのシステムに染まっていない人でいきたかった。最初は全員高校生とも思ったんですけど、実写と違ってアニメの場合はどうしても作りこまなければならないところもある。なら一日でも高校生に近い人にと、18~19歳ぐらいの人にこだわったんです。
―雪野役の榎本温子さんはまさにそうですよね。
- 庵野
最終的には女性スタッフの意見も大きいんですけど、榎本さんについては、何より津田(雅美)先生が気に入ったというのが決定的でしたね。あと今回のエンディング・テーマも榎本さんと有馬役の鈴木千尋くんがデュエットで歌います。
いまの女子高生は明るくて深刻ぶらないところがいい
―今回のアニメ化にあたって、監督がもっとも気づかわれているところは?
- 庵野
原作のイメージをこわさないように、自然体な高校生のいまを描くことですね。
―そのために実際に女子高生の取材もされたのでしょうか?
- 庵野
やりましたよ。でも女子高生に会ったからと言って、女子高生の考えていることがわかるってわけじゃない。高校生の娘を持っている親がわからないことを、その親に近い世代であるぼくがちょっと会って喋った程度でわかると思いますか(笑)。
―では、監督から見た現代の女子高生とは?
- 庵野
明るくてあまり深刻ぶらないところがいいと思う。ぼくが高校生だったころにくらべると、情報や知識の量もケタ違いに多いし、セックスについての感覚も進んでますよ。中学じゃ早いかも知れないけど、高校なら当たり前ってね。でも彼女らとフィールドワークすることは面白いです。やはりぼくらよりもはるかにエネルギッシュだし(笑)。
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