『ローレライ』 スタッフコメント: 序破急

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『ローレライ』 パンフレット より
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庵野氏が画コンテ協力という形で参加した「ローレライ」のパンフレットに寄せられたコメント。

樋口監督には何度も僕の作品で助けてもらっているので、今回はその恩返しも兼ねて画コンテ等を手伝わせていただきました。お互い20年以上の縁になる古い友人で、観てきたものや好きな映像が被っていて、映画やアニメの話をしていても共有できる部分が多いんです。一部大きく外れることもあるけど(笑)。だから感性の部分で互いに仕事が出来ているんだろうなと思います。画コンテを担当した海戦シーンは、CGが基本になるとあらかじめ聞いていたので、CG映えする方向性と太平洋戦争当時の技術的限界等の描写を摺り合わせるような映像を意識しました。ある種のリアリティがこの映画にほしいと思ったんです。僭越ながら台本も変更部分も添えて意見具申させてもらってます。あと、現場に参加する立場ではなかったので、コンテには持っているイメージを極力詰め込んでスケジュールやバジェットで制限される部分、つまりカットを使う使わないを含めての判断は監督にゆだねました。そのシーンの制作効率は監督やプロデューサーじゃないと把握しきれないと思いましたから。今回の画コンテは僕の台本を読んだ時のイメージの羅列です。最終的な完成映像のための素材提供ですね。それが監督の役に立ってくれていれば、それだけでありがたいです。樋口監督が今回初めての長編大作映画の題材に潜水艦を持って来たのは、一般映画を維持しつつ自分の経験と技術を活かせる企画になると思ったからだと思います。ようやく彼が監督の立場に立ち、企画から初号まで逃げ出さずにこれほどの映画を完成させ、こうして全国公開されただけでも、僕はすごいと思います。感無量ですね。次回作もまた楽しみです。またなんか手伝わせていただければ、幸いです。

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