- 新世紀エヴァンゲリオン PROJECT 【re】 第弐回
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月刊ニュータイプ 2003年3月号 より
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プロジェクトの真髄を占う庵野コラムもますます快調前回に引き続き“アニメは最終的に音である”について述べてみようと思います。アニメの絵の情報量は実写に比べると少ないので質感表現は音によるところが多いです。たとえば赤い箱とがあったとして、それを叩くとどんな音がするのかで材質がわかります。プラスチックなのかガラスなのか陶器なのか布なのか金属なのか、です。ただセルに描いただけでは材質を表現するのは大変難しい。これを助けてくれるのが効果音です。そして、情操や感情の部分をつまみ上げてくれるのは音楽です。音楽が派手になれば気分も盛り上がります。先日あるシンポジウムに参加し、黒澤映画の臨場感についての講演でおもしろい話しを聞きました。臨場感というのはやはり音がつくるんだそうです。感動や感情という部分は原始的なところにあって、そこを刺激するには音がいちばんいいという話でした。ああなるほどと思いました。
絵というのは情報量がありすぎて、その処理でけっこう頭の中はいっぱいになるそうです。音のほうが情報としてはシンプルで頭の中に直接入ってきて処理しやすい。感動の記憶として掘り起こされるのも早いんじゃないかと思います。そういうところもあって、アニメにとって音というのは非常に重要だと思っています。「エヴァ」は放送当時から音についてはこだわりましたが、今回もつい自分でかかわってしまい大変になっています。ただ、セリフは録り直すのはなしで、あくまでオリジナルを5.1ch化するイメージで作業してます。追加アフレコでは、当時セリフの情報的にぬるいところが残ってたのと、ステレオという技術的なところで入れられらなかったガヤ声や報告文などを追加してます。セリフを足すというよりは埋めるという感じになっています。でも、まだまだ道は遥かという感じです。ではでは。
- 投稿者: Haimu
- 2008年02月15日 22:11
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