庵野秀明、貞本義行、山賀博之の発言集、作品に関する資料などを掲載
河。
河に乗ると、遠大な時の流れと、刹那を感じる。
海にはない、移動と停滞。
群れをなし、巨大化し、常に変化を続ける、流動的エネルギー。
河は、自己の生命を教えてくれる。海。
海に浮くと、広大な空間と、自由を感じる。
空にはない、安定と躍動。
円を描く海面と、球を描く空の組合せによる、多元的ビジュアル。
海は、自己の存在を教えてくれる。海中。
海中に潜ると、光と闇の空間と、解放を感じる。
陸にはない、浮遊と静寂。
重力を忘れさせ、空間の密度におおわれる、矛盾したフィーリング。
海中は、自己の絶対を教えてくれる。水は私に、時間と安らぎ、
そして恐怖を与えてくれる。そんな映像を作ってみたいと切に願う。
せめて、おもしろいと感じるものを。
これからも、そしてその次も。―――監督 庵野秀明
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