庵野秀明、貞本義行、山賀博之の発言集、作品に関する資料などを掲載
1997年11月22日~12月5日、東京・立川シネマシティで上映。併映は森本晃司監督『音響生命体ノイズマン』。
GAINAX不朽の名作がデジタルで生まれ変わった!
前号お伝えした「王立」サウンドリニューアル版の劇場公開が決定した。今月は山賀博之監督と田代敦巳音響監督に、生まれ変わった音の秘密を語って頂こう。
10月25日現在、東京のスタジオで、まだ音の制作は続いている。効果音をすべて新しく作り直しているのだ。「'87年当時、劇場では再生できなかった環境音が、現在のデジタル6チャンネルによる立体音響では可能なんです。当時作った音に深い愛着がありますが、今の作業はとても刺激的ですよ」
と語るのは田代さん。今回の効果音作りのために、音響スタッフは、八ヶ岳や酒場などで音のロケーションを敢行、虫の声や風の音、街の雑踏等を新たに録音したという。一方、山賀監督は「いま僕らがやっているのは、映画本来のテーマに沿った音の大改修。今回の上映館のように音響のよい劇場なら、声優さんの演技の細かなニュアンスから、異世界における空気感やフレームの外の空間まで、僕らが意図した通りの音が再現できる。画面の中の異世界に生きる若者たちと劇場にいる観客が、ひとつの場を共有することができるんです」と語る。
「ビデオでしか観たことのない人にこそ足を運んでほしいですね。まったく別の映画として体験できるはずです」
異世界の若者たちの青春群像は、10年を経た今も色あせない輝きを放つ。
「今から10年後の観客のために、いまこの作業をしています」と山賀さん。
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